今でもあなたはわたしの光(上)

気がつけば6月になってから、米津玄師の"Lemon"の歌詞を何度も口ずさんでいる。気を抜くと、頭の中で、MVが何度も再生されている。

昨年、リリースされたというこの曲は、どうもドラマの主題歌のようで、紅白で披露された後、とても話題になっている様子だったがドラマを見ないので、まずは出遅れてしまっていたようだ。

紅白歌合戦は、その時間辺り多分、メイウェザー戦を見るために「RIZIN」に切り替わっていたのだろう。
思えば夫とふたり暮らしの私の生活に、子供たちが一緒にいた頃のような、流行やヒットや旬というものが、ライブでやって来る機会は、めっきり減ってしまっている。

話をレモンの歌詞と音に戻すことにしましょう。

“今でもあなたはわたしの光”というフレーズが流れ出したのは、フェイスブックの過去の思い出が、タイムラインに流れて来てからだ。

次男が、高3の夏、制服を洗った朝のことを、私はこんな風に綴っている。

秋が来て、白い半袖の夏服に最後のアイロンをかける時、こんなに切ない気持ちでいたようだ。

折も折、仕事で「人生の現在地」という講座を担当しており、6月から、成人後期(36歳〜65歳)の人間の発達の課題について話したり、考えたりする機会が、とても多かった。
そんなとき、きっとこの切ないメロディーが、流れて来たのだ、タイムラインの上を滑るように。

さて、せっかくなので、わたしは人間の発達課題を、上手く達成できただろうか?と自分に聞いてみる。これを書きながらも頭の中で、流れ続けているMVからは"忘れた物を取りに帰るように古びた思い出の埃を払う”という、どストライクのフレーズが流れている。

子どもたちが、責任の取れる幸福な大人になれるよう丁寧に暮らし、楽しく働き、よく笑い、たくさん泣いてただただ、がんばっていた子どもたちが小さかったあの頃や、親としての役割の減少に寂しさを感じながら、過ごしていたあの日々を褒めてくれるように。

そう、何度時が流れても、お母さんにとって今でもあなたはわたしの光なのだ。
戻らないしあわせがあることを最後にあなたが教えてくれたのね。

今でもあなたはわたしの光(下)へつづく
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